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★ 人間は失敗することで大きくなる 「人は失敗することで大きくなる」といわれます。 失敗から多くのことを学び、それを次のチャンスにいかして成功に結びつける。その結果、人間としても成長できるという意味です。 なぜ失敗したのか、その原因を探して欠点や問題点を見つけ、それを修正することは、成功するためにはもちろん必要です。ところが、その探究心が悪い方向に働いて、失敗の原因を自分でどうしようもない欠点やコンプレックスに結びつけてしまってはいけません。 「仕事がうまくいかないのは、俺に学歴がないからだ」 「あの人にフラれたのは、私が美人ではないから」 「人とうまくやっていけないのは、子どものころ先生にこっぴどく叱られたことがトラウマになっているせいだ」 「私は、女であるというだけで、いつも損している・・」 ★ コンプレックスは失敗の言い訳ではなく、自分の励みにするもの コンプレックスを意識して頭を悩ませるのは、けっして悪いことではないと思います。それを励みにして頑張れることもあるからです。 もし逆に、コンプレックスにまったく目を向けようとしないとしたら、それもまた自分の可能性の芽を摘んでしまうという意味で偏った考えといえるでしょう。 ところが、コンプレックスを克服できないとわかったとき、ほかの選択肢を何ひとつ考えられないのでは、あまりにも極端すぎます。 誰しも他人に言えない欠点やコンプレックスの一つや二つはあるでしょう。ときにはそれが失敗の原因になることもあるかもしれません。ですが、失敗の原因をすべてコンプレックスのせいにしてしまうと、問題解決のための対策を考えたり、行動したりするのが遅れ、いつまでたっても出口は見えてきません。 ★ コンプレックスにとらわれすぎると、視野が狭くなって、必ずカベにぶつかる ものごとは、考え方次第でいろいろな見え方をするものです。 一本の道しか見えないようでも、視野を広げるとほかにいくつも道が見えることがあります。コンプレックスに関していえば、そんな苦手意識を持つこと自体、無意味に思えるような価値観を持てばよいわけです。 学歴や容姿、性別といった、自分ではどうしようもないものが気になるなら、そんなことに左右されずに同じ条件で競える世界に行く。それは、けっして逃げることにはなりません。 苦手意識に縛られるより、それを忘れて自分の能力を発揮することに集中したほうが、よほど実りのある人生を送れるからです。 ★ コンプレックスにとらわれすぎている自分に気づいたなら、あなた自身を取り巻く現実問題に目を向ける努力をする 仕事がうまくいかないのを学歴のせいにせずに、考え方ややり方に問題がないか考えてみる。恋人にフラれたのは、あなたの容姿ではなく、ほかに問題があるのではないはないかもう一度自分を見つめてみる。 人間関係を築くのが苦手なら、それをひとりで悩むのではなく、一度誰かに相談してみる。女だから損をしていると思っているが、じつは女であることを言い訳にしていないかと考えてみます。 そう考えることは、自分の優れた部分に目を向けることにもつながり、自分にしかない長所をいかそうという気にもなります。 そうして現実的に考えることで、問題が解決できたときには、 「あんなに気にしていた自分は何だったのか」 「もうコンプレックスのことなんてどうでもいいや」 と思える。それこそが、もっとも現実的なコンプレックス解消法なのです。 |
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