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★約束したことを忘れる 昨日の会議で打合せをして、「今日からこれをしよう」と全員が同意したのに、翌日になると、そのことを忘れてしまうことがあります。 これには二つの理由があります。 うつ病になると脳の働きが低下するため、判断力、認知力、記憶力が衰えます。 うつ病では脳の正常な働きが機能低下しているため、聞いていても上の空であったり、たとえうなずいても、しっかり聞いているわけではありません。 もうひとつの理由は、脳の働きにも関連しますが、心の中には不安とか恐れが渦巻いており、それが頭の中をほとんど占めているので、それ以外のことを考える頭のスペースが不足しているのです。 たとえ、いろいろな情報が頭の中に入ったとしても、馬耳東風で、右から美足りに出て行く状態です。パソコンのハードディスクに心配事のファイルが一杯詰まっていて、他のファイルが入らないようなものです。 ★脳の機能の低下により、行動が軽薄になります 決断力や判断力が正常に働かず、気力も減退している状態ですので、先の見えた行動はできません。朝起きるか、それともこのまま寝ているかという判断でさえ、極端に言えばできず、迷ってしまうというのが現状です。 また、記憶力も低下しているわけですから、仕事にしても家事にしても的確にできるわけがなく、間違いだらけの判断が多くなり、ますます気持ちの上で追い詰められたようになります。 ある反面、重大な決断を簡単にやってしまうこともあります。 たとえば、妻と離婚協議をしている場合には、簡単に離婚届に判を押すとか、会社でも辞職を勧められたら、簡単に辞めてしまうこともありますが、これは自責の念が強いことと、将来に対して悲観的になってしまうからです。 ですから、周囲の家族も、まともに判断した結果ではないので、こういう決断は先延ばしにしておきましょう。 |
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