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★ 自分はいないほうがいいと思う うつ病の人は、うつになった自分を責め、生きる価値がないと思い込むようになります。 生きていても周囲に迷惑をかけるばかりではないか、自分などいなくなったほうがみんなのためだし、自分にとってもいいのではないかと、気持ちが悪いほうにどんどん転がっていきます。 うつ病になった人の大半が自殺願望を持っているし、そのうちの何パーセントかは具体的な方法まで計画しているようです。 直接「死にたい」と言わなくても、「生きていても何もいいことがない」「自分を消してしまいたくなる」などともらすときは、その場の思いつきや脅かしではないと思わないといけないでしょう。 ★ 気持ちを確かめることが大切 軽いうつ病でも油断はできません。一見、思いつめてなどいないわうに映っても、死にたいと思っていることがあります。 家族は、大丈夫だろうかと心配しながらも、気持ちを確かめることでかえって刺激するのではないかと思い悩むようです。 しかし、うつ病と診断された人にかぎって言えば、ほとんどの人はすでに死について考えているものです。 うつ病の人に対しては、できるだけソフトな聞き方で、相手の気持ちを確かめ、説得のチャンスにしましょう。 ★ 周囲の愛情で自殺は食い止められる 死にたいと強く思っているうつ病の人も、心の中では、「死んではいけない」という思いがあります。 そうしたときに、うつ病の人の気持ちを思いとどまらせるのは、「自分が生きていると幸せになれる人がいる」「死んだら悲しむ人がいる」という現実です。 よくなることを信じている味方がいることで、気持ちを立て直せるのです。「死のうなどと思わないでね」という、周囲の人の言葉に愛情が込められていれば、最悪の事態は避けられるでしょう。 |
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