|
★ 朝が起きられない うつ病の人の特徴は、朝はだるくて体が思うようについていかず、「朝が一番辛い」と感じています。 普通の状態ですと、朝がきますと、「今日は、あれの後始末をしないといけない」「交渉相手と会って商談を成功させなければならない」とか、あるいは「今日は、会社を休んで、ぶらっと遊んでみようか」などと、今日一日の予定をそれとなく立てているものです。 その中には、面白くないこともあってプレッシャーがかかることもあるでしょうが、一方では楽しい飲み会などもあって、期待と不安を抱きながら、通勤しているのが通常です。 これがうつ状態になりますと、「朝起きるのが一番辛い」という気分の落ち込みが大きくなるようです。 どういう状態かと言えば、「仕事をしたくない」とか「人に会いたくない」という気持ちが極度に強まるため、目が覚めていても、体がだるくてしんどくて、ふとんから出ることができないのです。 ★ 夕方になると少し楽になり、翌朝にかけて再び落ち込む ただ、朝が過ぎますと、少し心が安定して、夕方頃から元気になるパターンが一般的で、それには心理状態が作用しています。 たとえば、どうしても商談を成立させなければならないのに、その件で何らかのトラブルが起きて、このままでは商談成約は難しいというプレッシャーで、うつ状態になったとします。 朝は、目が覚めるけれども、商談の件を考えると、頭が重くなり、精神が憂うつになって、体が思うように動かず、ふとんから出られなくなります。 ここで、会社に休暇を願い出て休みますと、ほっと一息つくことと、商談の件で再交渉する必要もなくなり、だんだんと元気が出てきます。 それから午後の5時過ぎになりますと、1日が終わったという安心感で、気分もさらに爽快になりますが、就寝時間になりますと、また明日の仕事の件を思い出し、気分がふさぎこんできます。 うつ病の人は、それを毎日、繰り返している状態といえるでしょう。
|
|
||||||||
Copyright (C)2014. うつ病の診断・原因・症状・治療と接し方 All rights reserved. |