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★他人に迷惑をかけているのを自分のせいにする うつ状態になりますと、仕事でのことでも、家庭上のことでも、満足な結果が得られないため、みんなに迷惑をかけていると思い悩み、自分自身を責めようとします。 すべては自分の責任と考えるため、人から何といわれようと、問題は自分にあって申し訳ないという気持ちになります。 このように、現実がどうあろうと、自分をひたすら責めようとする心理状態になっているときは、うつ状態が相当進行していると考えてください。 ただ、対人関係のストレスがあっても、「この問題は、上司に言われたからやったのに、何の責任も取らない」とか「いつも自分だけ損をして、いいところだけを上司が持っていく」などと、不満を周囲に漏らすあいだはうつ状態ではないと考えられます。 うつ状態になれば、そういう不満さえ言えないほど気持ちが落ち込んでいるのです。 ★自分は無能力だと考える 自分がこんなにふがいないのは、自分に能力が足りないからだと思うのも、うつ状態の特徴です。ビジネスマンであれば、「売り上げが、こんなに下がってしまったのは、自分にセールス能力がないからだ」と思って自信喪失します。 主婦なら、「家事も育児の家政の処理能力がないのは、主婦として失格だ」などと、他人にはそう見えなくても、自分で自分の評価を下げては、無能力感を自ら強めていきます。 ただ、このようなケースは、患者さん本人も自覚できないことが多いものです。こういううつ病にかかった人は、無力感にとらわれていても、「だからつらいのです」と訴えることもなく、ゆっくり話を聞いているうちにようやく浮き彫りにされてくるようです。
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