|
@ 気ままに過ごせる時間を持とう ★ 頑張ることを美徳としない 私たちが「ストレスがたまっているな」と自覚するのは、疲労感や肩こり、頭痛、眠気といった体の不調を感じたときです。ストレスと体の不調は比例しやすく、ストレスが溜まれば溜まるほど症状も増えてきます。 たいていの人はそこで一休みしますが、体の不調に気づかなかったり、気づいていても無視して頑張り通したために、うつ病になってしまうケースが少なくありません。 とかく、うつ病になりやすい人は、自分自身の楽しみや喜びより、仕事や対人関係を優先する傾向があります。また、そのような生き方を美徳ととらえている面もあります。 たしかに、仕事熱心で他人にも気を使う性格は周囲から好感をもたれますが、その結果うつ病になってしまったのでは、自分が損をするだけです。いつもスケジュールに追われるような生き方は考え直し、「方の力を抜いて、もっと気楽にいこう」と自分に言い聞かせましょう。 ★ 脳にもリラックスタイムを 「休む暇がない」が口癖になっているような人は、たとえ一日に10分でも15分でもいいですから、仕事や家庭のことを忘れて、ぼんやり過ごす時間を作るようにしましょう。何もしないで気ままに過ごす時間を持つことは、脳をリラックスさせることにつながります。 昼寝もおすすめです。ただし、ぐっすり眠り込むのはよくありません。うとうとする程度で、15〜20分くらいがベストです。それ以上眠ると、起きたときに頭がボーッとして、仕事にも差し支えますし、夜の睡眠にも影響します。 A 生き方にオプションを持とう ★ 「この道しかない」と思い込んでいませんか? 男性のなかには、過酷な仕事を強いられて心身ともにクタクタになっているのに、「自分はこの道をいくしかない」「途中でやめたら負け犬だ」と会社にしがみついて、あげくのはたにうつ病になっている人もいます。 女性の場合は、結婚生活に不満を持ちながら「どんな思いをしても私さえ耐えればいい」と我慢し続けて、うつ病を引き起こすケースが少なくありません。一途に頑張ることや、ひたすら耐えることは褒められるべきことですが、病気になってしまったのでは元も子もありません。 ★ 第2、第3の選択肢をもてる人は強い うつ病にかからないようにするためには、ひとつの生き方・考え方にとらわれず、オプション(選択肢)を持つことです。つまり、逃げ道といってもいいでしょう。 「これがうまくいかなかったら、こうする」「それがだめなら、こういう手もある」というように、いくつかの方法を前もって考えておくのです。 雇用不安が叫ばれている昨今は、「会社に骨を埋める」覚悟で入社しても、いつ、その会社がなくなるか分からない時代です。結婚しても「一生添い遂げる」とは限らなくなりました。 目標や理想を持つことはいいのですが、結果がうまくいかなかったときに、立ち上がれなくなってしまいます。そうなる前に、仕事がハードすぎたら転職を考える、夫婦仲が悪ければ一時別居するなど、方法はいろいろとあるはずです。 周囲に公表する必要はありませんが、こっそり複数の選択肢を持っておくこと、それが一番のうつ病対策です。 |
|
|
Copyright (C)2014. うつ病の診断・原因・症状・治療と接し方 All rights reserved. |