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うつとは、心が落ち込んで精神エネルギーがほとんどなくなったような状態となり、すべてが悲観的な考え方に凝り固まり、自分がなにをしてもしょうがないと思うようになります。 そういう気分になったときには、その気分に打ちのめされるのではなく、「これはひょっとしてうつかもしれない」と、第一に考え、そして、どうしてそういう状態になってしまったのかと反省してみることが大切です。 上司から突然、「非難や叱責された」とか、信頼している人から、「思いがけず冷たい言葉を浴びせられた」とか、あるいは同僚が「何となく敬遠している」とか、「近頃、なぜかミスばかりしている」、などといったことを思いつくかもしれません。 もう一歩、そこから考えを進めてみましょう。 上司から怒られたりするのは、しょっちゅうあるのか、あるいは初めて叱責されたのか。以前、叱責されたのは、どういう理由があったのか、それはどう対応したのか。 冷たい言葉を浴びせられたのは、どういう状況だったか。自分は相手に対して何か非礼なことをしなかったか、あるいは知らないうちに傷つけていたのではないか。 誤解されるような行動をしなかったか。 このように考えることで、なにかの対策を、あるいはとるべき行動を思いつくかもしれません。 たとえば、親しい人に相談に乗ってもらうのもいいでしょう。さっそくやってみることです。うつうつと思い悩んでいるより、よほどましです。 もし、そういう対応が取れるのなら、いずれにしても、うつは深刻な状況ではないでしょう。 うつ気分というのは、はっきりこれが原因であると思いつかないほうが普通であるし、うつ状態がひどくなると、考えてみる気持ちさえ起こらないものです。 そのときは、原因は自分の外にあるのではなく、自分の内部に、自分の心のほうにあるのだ、と考えてみて、それで納得できるようなら、あなたはうつ病であるかもしれません。 一度精神科医を訪ねてみることをおすすめします。 |
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