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★落ち込んだ状態が何ヶ月も続く場合 私たちは身近な近親者、たとえば配偶者や子供が亡くなれば、誰だって気が沈んでうつ状態になるものです。 ただ、食欲が減少し睡眠も十分取れず、気が沈み元気がなくなるといっても、いつまでも続くというわけではなく、やはりそこは日々薬(にちにちぐすり)があるように、どんなに深い悲しみであっても、日が経つにつれて自然と悲しみが薄れて正常な状態に戻るものです。 ところが、2ヶ月以上経っても、悲しみが言えず、うつ状態が続く場合があり、そうなりますと、「喪失うつ病」といわれる状態です。 なかには、愛する人が亡くなった時点では、それほどの精神的な落ち込みがなかっても、その悲しみを深く心の底にしまっていた人は、その悲しみが鬱積して吐き出すことができないため、何年か後にうつ病になることもあるようです。 ★悲しみが強いと後追い自殺ということも 愛する人が亡くなったときの悲しみが極度に強い場合には、後追い自殺の可能性も否定できません。 親しい人の死によって起こる自殺願望は、「悲しみに耐えかねて・・・・」というよりも、「あの人と同じところへ行きたい」という積極的な気持ちが働きますので、自殺を遂行する確率も高いようです。 また、「あの人の声を聞いた」とか、「あの人が立っているのが見えた」というような幻聴とか幻視の状態が起こるようであれば、早めに専門医に見てもらいましょう。 |
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