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★発症の原因が分からないケース 最近では、はっきりとした原因が特定できないままうつ病と判断されるケースがあるようです。 自分に認識がないまま、いつの間にか疲れがたまって、仕事に出てもやる気が湧いてこず、夜は不眠が続き、日常生活もだんだんとままならない状況になることもあるようです。 あるいは、同僚の一言やちょっとした上司の注意が引き金になるケースもあるようですが、果たしてそれだけでうつ病の原因と特定するには無理があります。 普段から同僚や上司と折り合いの悪さが継続していたという中での、上司の一言なら、うつの原因と言えないこともありませんが、ふだんは良い関係を保っていたという場合もあります。 結局、急速に変化する現代社会そのものや、複雑な人間関係のストレスなどが積み重なり、心が耐え切れなくなって悲鳴を上げているのです。 ★現代社会は複雑な人間関係を生み出す 現在は、どの会社でもコンピューターが普及し、いやがうえにも情報化社会になり、水ひとつ買うのでもネットで買えますし、株式の取引ではネット口座で取引、銀行間の取引には、ネットバンキングの利用など、以前に比べると格段に便利な世の中になりました。 こういう社会に順応できる人は別ですが、遅れをとるように思う人は、それだけで社会の落ちこぼれのような気持ちになり、ついつい焦りとかいらだちも多くなってストレスとなり、心の負担が耐え切れなくなるのです。 こうした現代社会ならではのストレスが、うつ病の増加に関わっていることは否めませんが、その人の性格や考え方といった個人的な問題だけではなく、社会のしくみや環境などが複雑に絡み合っていると考えられます。 |
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