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★配転や転勤による仕事の環境変化が原因 かつて日本経済の黄金期(昭和30年代から40年代頃)は右肩上がりの経済成長を遂げ、雇用関係も終身雇用で、非常に恵まれた環境にあり、年功序列型も定着しており、課長程度なら、誰でも順番で昇進できた幸せな時代でした。 このため、その当時は、実力が伴わず昇進できた人もありましたが、結果的にその責務のストレスに負けて「昇進うつ病」が多く見られたようです。 現在は、年功序列型が崩壊して実力の社会がやってきているため、いつでも配転とか転勤を命じられることになり、それが原因でうつ病になるケースが多くなったようです。 なぜなら、長年、事務職とか人事管理で手腕を振るっていた者が、急な配転により営業職につかなければならなくなり、そのためのノウハウがあるわけでなく、また、人員削減で職員の数も減らされ、応援体制もままならない状況で、頑張らなければならないようなケースでは、ストレスも極度に高まり、うつ病に陥ります。 本人は、それでも一生懸命頑張ろうとしますが、一夜漬けでノウハウが会得できるわけがなく、次第に自信喪失となり、会社にとって自分は必要ない存在ではないかと疑心暗鬼し、そして、うつ病進行の連鎖が始まるのです。 ★気楽に考える人はうつ病を克服できる サラリーマンは自分で会社の職種を選択できないため、どこに配属されるか分かりません。配置転換されるたびにその職種の向き不向きを議論しても詮無く、配属されたところで頑張るしかないものです。 まあ、向いてないけど、給料ももらっているし、そこそこ頑張るかと思うような人はうつ病になる心配はありませんが、向いていない職種でも、以前のように第一線でバリバリ頑張らないと気がすまないと思うような人は危ないです。 こういう人は、プライドが高く、人から後ろ指を刺されないよう、精一杯頑張るため、いずれは、過労とストレスがたまりにたまって、うつ病へとまっしぐらに進むのです。 嫌いな職種とか苦手な職種に配属されてら頑張らなくてもいいのです。 クビにならない程度で気楽に頑張ればよいのです。 老子の哲学のような生き方を全うするのが長生きのコツです。 |
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