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★事業の失敗や借金の重さに耐えられなくなる 事業の失敗で覆えた夫妻、連帯保証人になったための思わぬ借金など、金銭的な問題が引き金になってうつ病になる人は増える一方と思われます。 年間3万人以上といわれる自殺者のなかには、消費者金融などの取立てに追い詰められて死を選ばざるを得なくなった人が、相当数含まれているはずです。 また、詐欺まがいの手口に騙されて、老後の蓄えを根こそぎもっていかれてしまったというような悲惨なケースもあるでしょう。 自殺を図る前に身近な人と相談できれば、防げていたかもしれないと思うと残念でなりません。 専門的な治療を受ければ、「死にたい」という気持ちは消えていきます。しかし、残念ながら、自殺を考えるほど追い詰められてしまった人は、病院まで足を運ぶことがないようです。 ★どんな状況に追い込まれても、解決の突破口はある どういう経緯で借金がかさんでしまったのかはともかくとして、解決法はきっと見つけることができます。どうにも解決策がないように思えるのは、うつという病気のせいであると自覚することです。 借金で行き詰ってしまった心をプラスの方向に転じることはできるはずです。借金をつくったことは大きな失敗だったとしても、必ずしもほんにんのせいだけではないことを気づかせることもできるし、どれほど多額借金を背負っていても、家族にとってはかけがえのない存在であることを説得することもできます。 また、行政機関、弁護士会、司法書士会などが、さまざまな相談窓口を設けています。 すべて自分が悪い、莫大な借金を抱えて生きていても迷惑をかけるだけだ、などと悲壮な気分になったときは、とにかく受診してください。 どんなに暗くても、「明けない夜はない」といいます。希望をもつことのできる精神状態を早く取り戻しましょう。 |
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