|
★原因だけでは、うつ病は分類できない うつ病の原因には、さまざまなファクターがあり、うつ病を原因で分けるのは困難と言われています。 うつ病を原因によって、 ●内因性(遺伝的素質、性格傾向が原因) ●心因性(社会的、心理的ストレスが原因) ●身体性(脳の病気やその他の身体疾患が原因) に分ける方法もあるようですが、なかなか簡単には線引きができないようです。 現在は、『DSM−W精神疾患の診断マニュアル』という、アメリカ精神医学会が作成した診断基準に基づいて分類するのが一般的になっています。 ★「大うつ病」と「気分変調性障害」について ●大うつ病とは 「うつ病の診断基準」でうつ病の疑いがあると診断された人で、なおかつ、下の4つの条件に該当した人を「大うつ病」と診断すると定められています。 通常は、「うつ病」という場合は、この「大うつ病」を指しています。 @ 症状は混合型エピソード(躁うつ病のこと)の基準を満たさない A 症状は著しい苦痛や、社会的、職業的、または他の重要な領域における機能障害を引き起こしている B 症状は、薬物による生物学的作用や、一般身体疾患によるものではない C 症状は死別反応では説明しきれない。愛する者を失った後、症状が2ヶ月を超えて続くか、著名な機能不全、無価値感への病的なとらわれ、自殺念慮、精神病性の症状、精神運動制止があるという特徴がある。 ●気分変調性障害とは 診断基準を満たさないが、軽い抑うつ症状が2年以上続いている場合は、「気分変調性障害」と診断されます この二つは、原則として別の病気と考えたほうが妥当です。 大うつ病は薬の効果が現れやすく、気分変調性障害は効きにくいといった違いもあります。 後者のほうがより継続的な治療が必要になりますから、専門的な診断をきちんと受ける必要があるでしょう。 |
|
|
Copyright (C)2014. うつ病の診断・原因・症状・治療と接し方 All rights reserved. |