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★ うつ病と自律神経失調症との違い 本来の自立神経失調症は、ストレスが原因となって、自律神経のバランスが乱れて起きる病気で、心身症に含まれます。 症状としては、めまい、冷や汗が出る、体の一部が震える、緊張するようなところではないのに脈が速くなる、血圧が激しく上下する、立ち眩みする、耳鳴りがする、吐き気、頭痛、微熱、過呼吸、生理不順といった身体症状から、人間不信、情緒不安定、不安感やイライラ、抑うつ気分など精神的な症状が現れることも多いようです。 自律神経失調症にはさまざまな症状があり、どの症状がどれだけ強いのか弱いのかは患者それぞれであり、そのため患者によっては、その他の症状はあまり強く現れないにもかかわらず、ある特定の症状のみが強く表れる場合もあり、症状は実に多岐に渡っているようです。 いろいろな身体症状が現れる点ではうつ病とよく似ていますが、うつ病特有の気分の落ち込み、意欲低下などの抑うつ症状はほとんどないか、あってもそれほど強くはないようです。 うつ病の場合は、午前中に気分の落ち込みが強く、夕方にかけて元気が出てくる「日内変動」がよくみられますが、自律神経失調症ではそれほど多くはありません。 このため、内科等の診療科で自律神経失調症と診断されましても、気分の落ち込みがいつまでも続くようでしたら、「うつ病」ということも考慮する必要があるでしょう。
★ 神経症との違い 神経症は、強い不安や恐怖を主な症状とする心の病で、「不安障害」とも言われています。 これには、日常生活のささいなことに強い不安を抱く「全般性不安障害」、高所や閉所、尖ったものなどを極度にこわがる「恐怖症」、人前で緊張したり赤面する「社会不安障害」、呼吸困難や動悸などに突然襲われる「パニック障害」があります。 不安障害のある人は、うつ病を併発しやすいといわれています。 |
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