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ストレス社会で、誰もが「うつ」と平常の境目に立たされているともいえる現代です。 あなたやあなたのまわりの人が「うつっぽいかな」と心配になったとき、それがただの一時的な「落ち込み」によるものなのか、心療内科や精神科に行ってすぐに診てもらったほうがいいのかの判断の目安として次のことを参考にされるとよいでしょう。 1 自分が「うつっぽいかな」と感じたとき いままで普通にできていた仕事や家事がはかどらなくなったり、ケアレスミスが続くようなら要注意です。きちっと整理整頓していた人が、なぜだか片付けられなくなって部屋や机が乱雑に散らかったままになっていたり、きれい好きだった人がお風呂に入らないままで平気だったりすると、要注意です。 とにかくそれまで普通にできていたことができなくなったり、するのが億劫になったりしたら、「うつ病」を疑ってみることも大切です。 それまで夢中になっていた趣味にまったく興味がわかなくなるのも、典型的な兆候です。 症状としては、食欲不振や眠れない、疲れやすい、全身の倦怠感があるなどの自覚症状が出たり、理由もなくイライラしたり、不安感、焦燥感に借られたりすることもあります。それが1ヶ月近く続いているようなら、単なる「落ち込み」ではなく、「うつ病」の可能性もあるので、すぐに診察を受けるのが良いでしょう。 2 職場などに「新型うつ」っぽい人巣がいるとき 「新型うつ病」の人は、自尊心が高く、自己を過大評価しがちです。その言動を否定せず、できることをほめてプライドをくすぐり、多少の過大評価は黙認するのが一番です。 言動を否定したり、押さえつけたりすると、かえって症状が悪化し、まわりがより振り回されるようになる可能性があるからです。 このことは、新型うつ病に限らず、従来のうつ病の人に接するときも、同じことが言えます。 ただ、黙認するのも限度がありますから、あまりに職場に悪影響が出ているようなら、人事部などを通じて、相手の自尊心を傷つけないようにしつつ、病院で治療するなどの対応をしてもらう必要があるでしょう。
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