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「新型うつ病」と呼ばれるうつ病は、現代では「こころの病」「こころの風邪」などと言われている従来型のうつ病とはタイプ的な違いがあるようですが、うつ病的な症状は呈していても、正式な診断名ではなくて造語であり、いまだに定義はなく、診断基準も確立されていないようです。 現在、うつ病の診断には、国際的に使われている米国精神医学界の診断基準「DSM」が使われていることが多く、その病気の要因に関係なく、該当する症状にいくつ当てはまるかを基本にして診断していくことが一般的になっています。 うつ病は精神科でも心療内科でも治療を受けられますが、その診断はいくつかのチェックポイントに該当するかどうかで行います。 つまり、患者さんが訴えている「こころの状態」を診て判断するわけです。 その主なチェックポイントを挙げると、次のようになります。 ◇ 気分が落ち込む ◇ 憂うつになる ◇ 理由もなく哀しい気持ちになる ◇ 自分には何の希望もないと思う ◇ どんなことにも興味がなくなる ◇ いままで好きだったことや趣味をやる気になれない ◇ テレビや新聞を見てもおもしろくない ◇ 性的な関心や欲求が低下する ◇ 思考力や集中力がなくなる ◇ 頭がさえない ◇ 考えがまとまらない これらのチェックポイントにどれだけ該当するということと、その状態が長く続くかどうかで、うつ病かどうかを診断するようです。 【特 徴】 ◆ 抑うつ状態 憂うつ感、悲哀感、つまらないといった気分、または症状 ◆ うつ状態 上記の気分を呈する状態。気分が落ち込んだ状態をさす。 健康人でも悲しいことに出会うとうつ状態になりえる。 しかし、医学的には通常「うつ状態」という場合、何らかの治療やケアの対象となる時を意味している。 実際に「うつ病」以外でも「うつ状態」を呈する精神障害は少なくない ◆ うつ病 原則として診断基準に合致した障害としてのうつ病 要するに、「抑うつ気分」が長く続き、具体的症状が現れて日常生活に支障をきたすような場合に「うつ病」と診断されるようです。
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