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最近では、新型うつ病と並んで、よく言われるようになったのが「仮面うつ病」というものですが、この仮面うつ病の特徴としては、うつ病でありながら、身体の症状が前面に出てくるため、精神症状がマスク(仮面)されているという意味で、「仮面うつ病」と呼ばれているようです。 特にサラリーマンに増加しており、仮面うつ病の人では自殺することがあるので注意しなければなりません。 頑張りすぎる学生や、働きすぎるサラリーマンタイプに多く、外出したくない、人に会いたくない、ボーッと閉じこもって何もしない、出社しない、登校しないなどが特徴です。 「仮面うつ病」の症状としては、頭が痛くなったり、お腹が痛くなったり、便秘や食欲不振などの消化器症状、頭痛・めまいなどの神経症状、身体各部の慢性的な痛みなどの身体症状を訴え、うつ症状についてはあまり訴えないようです。 そのため内科に受診し、うつ病の診断がつかないことが多いそうです。 睡眠障害、寝付きが悪い、朝早く目覚める、眠りが浅い、食欲低下、性欲低下、だるい、下痢、便秘、腹痛、頭痛、筋肉痛、四肢痛、肩こり、しびれ、めまい、動悸、発汗、口のかわき、胸やけ、息苦しさ、胸の圧迫感、熱感、目のつかれ、食べ物の味がしない、頻尿など多彩な症状がみられます。最近では、「過食むやみに食べてしまう」タイプがみられます。 「仮面うつ病」の診断と治療法としては、身体症状を強く訴えるため、内科の病気として処理されることが多く、内科で自律神経失調症と診断されて、その治療を続け、長引く場合もあります。 子供でも身体症状を訴えて学校を休みがちな場合にも、仮面うつ病の可能性がありますが、患者は身体の症状だけを医師に訴えるので、医師は、内科の病気の治療薬だけを処方することになるので治療が遅れてしまうことがあるようです。 また、うつ病だということを知らずに、症状をまぎらそうとして、アルコール、薬物、種々の依存症、仕事の放棄、などの行動にあらわれ、うつ病から起こる症状、イライラ感、抑うつ感をまぎらそうとして非行などの問題行動を起こす場合もあります。 精神科を受診し、うつ病の治療を受けましょう。
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