|
★抑うつ気分を取るためには、まずは抗うつ薬を服用 うつ病の治療は、つらい症状を取り除くための薬物療法が用いられます。薬を飲めばすぐ効果が現れるというものではありませんが、しだいに憂うつ感が消え、体が軽くなったように感じられ、意欲も湧いてきます。 不眠や食欲不振などの身体症状にも効果を発揮します。 脳に作用する薬ということで不安を抱く人もあるようですが、適切な量であるかぎり、脳にも体にも障害を残すことはありませんし、中毒になる心配もありません。 ただ、いくらすぐれた薬でも、医師が処方した薬を患者さんが信頼して服用しなければ、効果は現れにくいでしょう。 ★効果と副作用を考慮して薬をのむことが必要 抗うつ薬にはいくつかのしゅるいがありますが、いずれも次のような抗うつ作用があります。 @ 不安や焦り、緊張感を取り除いて落ち着かせる A 落ち込みを解消し、気分を高める B 思考や行動の抑制を解除し、意欲を湧かせる うつ病と一口に言ってもさまざまなタイプがありますが、医師はその患者さんにとって最も副作用が少なく、一定期間のみ続けても支障のない薬を処方します。 年齢や合併症の有無などによっては処方できない薬もあります。 処方のしかたは、少量から始めて、一週間後に倍に増やします。 その後は、通院ごとに増量していき、その人に投与できる最大量に達したら、しばらくその量を維持し、病状が改善したら、ゆっくりと減量していくというパターンが一般的なようです。 量に関しては、副作用の程度をみながら調整します。 症状が軽くても重くても、ひどい副作用が出ないかぎり、できるだけ効果的な量を処方するのが原則になっています。
|
|
|||
Copyright (C)2014. うつ病の診断・原因・症状・治療と接し方 All rights reserved. |