|
★脳の一部だけに刺激を与える方法で、麻酔の必要もないのが長所 磁気刺激療法も、脳内に刺激を与える療法の一つで、近年注目されています。 これは、電磁石が電流を発生させる原理を応用したもので、磁力を使って間接的に脳内に電流を発生させ、刺激します。 電気ショックとは違い、脳の一部だけを選択して刺激を与えるので、筋肉がけいれんすることはなく、麻酔の必要もありません。 患者さんは、軽い刺激を皮膚に感じるか、あるいはまったく感じません。 副作用もほとんどなく、薬の効かない患者さんには非常に有効であることがわかっています。 ただ、電気ショック療法に比べると、電流の量が少ないため、速効性はなく、数日間続けて行う必要があります。 ★胸部に器機を埋め込む「迷走神経刺激法」もある 電気ショック療法や磁気刺激療法は、脳に直接アプローチするものですが、胸部に器機を埋め込んで脳を刺激する方法もあります。 アメリカで開発された「迷走神経刺激法」と呼ばれるもので、これは、心臓ペースメーカーのような器機を胸部に埋め込み、脳神経の一つである迷走神経を規則的に刺激する方法です。 迷走神経は、脳内のノルアドレナリンなどの神経伝達物質をコントロールする部位に結びついています。そこを刺激することで、神経伝達物質が増加し、抗うつ薬と同じような効果が期待されると考えられています。 |
|
|
Copyright (C)2014. うつ病の診断・原因・症状・治療と接し方 All rights reserved. |