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★食事は好きなようにさせておく うつ病になると、すべてがおっくうになりますので、自然と食欲は減退して体重が減ってくるものです。 一般的には、うつ状態が改善してきますと、極度の食欲不振や体重減少はおさまり、食欲は戻ってきます。こういうときに、「食べないと体調が良くならない」とか、「早く治すためには、食事が一番」などと無理強いするのは禁物です。 特に、患者さんは朝は気分がめいっており、起きるだけがせいいっぱいですので、食事は準備だけしておき、食欲が出てくるまで、そっーとしておきましょう。 ただ、気分の落ち込みが激しく、食事は一切とろうとしなかったり、水さえのむ元気がないようなときは、受診を勧めましょう。 ★うつ病に食事療法はない 一般的に、生活習慣病といわれるような高血圧、糖尿病、通風などは食事の方法で改善したり予防する方法がありますが、脳の異常が原因で発症しているような心の病気には、決め手となる食事療法はないのが現実です。 ただし、軽度から中度のうつ病や、更年期障害,自律神経失調症などに効果があるものとして、セント・ジョーンズ・ワートというハーブがあり、ストレスの緩和,ダイエット時のイライラ感などにも高い効果をあげているようです。 このセント・ジョーンズ・ワートはハーブの一種であり、先進国ドイツでは患者が「イライラする,ストレスを感じる,体がだるい,やる気が起きない」など軽いうつ症状を示したとき処方されています。 日本においては、薬事法上、薬効を標榜しない限りは「食品」扱いであり、ハーブとして市販されていますが、多くの薬物と相互作用をするので、厚生労働省からも注意が必要であると喚起されているようです。
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