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★ ガンバレは、患者をさらに落ち込ませる うつ病は、精一杯がんばり、かつ人一倍努力もしてきて、そして結果として頑張り精神の限界を超えたことが原因で発症したものであります。 働きたい気持ちを持ちながらも、実際に体が動かないため働けない悔しさは、本人が誰よりも知っています。 「家族の迷惑をかけたくない」とか、「自分の病気はこれからどうなるのか、治るのか、それとも長期の治療が必要なのか」ということを、病気の中にも、本人が一番気にかけていることです。 そういうときに、家族のみならず、友達からでも、「早く良くなってまた仕事をいっしょにしよう」とか「クヨクヨしてもしようがないのだから、頑張るしかないだろ」など言われたら、ますます自分を責めて落ち込んでいきます。 ですから、たとえ家族であっても、「頑張れ」、「元気出せ」「こんな病気は気持ちだけのせいだよ」などといわないことが大切です。 ★ 批判めいたことばも言わないこと ただ、家族でも、うつ病の人をまじかで見ていると、「毎日寝たり起きたりして何もしない」とか、「いつも意気消沈して冗談のひとつも言わない」とか、あるいは「ため息ばかりついている」ことが多いため、たとえ病気だと分かっていても、いやみのひとつも言いたくなるものです。 「いつごろから仕事に行けそう」などと、愚痴のひとつも言いたくなりますが、それを言いますと、患者の心の負担がさらに重くなってしまいますので、ぐっとこらえましょう。 自分は家族に迷惑をかけているだけで、何の役にも立っていないなどと感じますと、もともと真面目で責任感の強い人だけに絶望的になることも想定され、ついには自殺を思いつめるようになります。自殺までいかなくても、病状を悪化させることは避けられません。 家族間の和が保てないような状態になるのなら、入院させることも考えてみましょう。
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