★ 無理に気分転換させようとしないこと うつ病の人は、人の大勢集まるところや人と会ったり接触しなければならないような場所に行くのを嫌がりますが、これは心の負担が強まるからです。 家族の方は、少しでも気分転換と思って、映画に誘ったり、ショッピングに誘ったりしたいのは当然ですが、抑うつ状態にある人は、本来なら気分転換になって心が弾む外出も、疲れるだけで少しも楽しめないのです。 それだけでなく、逆に心労が重なって回復が遅れる原因ともなります。 患者さんが一番希望しているのは、外で新鮮な空気を吸うことではなく、家でゆっくりと静かに一人で過ごしたいと思っているのです。 うつ状態が回復するまでは、外出とか、旅行などはできるだけ差し控えましょう。 ★同僚や友達の見舞いなども断ったほうが良い場合も 入院ではなく、自宅療養をしていますと、同僚や友人が見舞いに訪れることがありますが、本人の気分がふさぎこんで人に会えるような状態でないときは、本人了解のもとで断りましょう。 うつ病であることを同僚や友人が知っているのであれば、やんわりと「今日は疲労感が強くて寝ている状態ですので」とか、「主治医から安静にするように言われていますので」とか言って、先方に失礼のないようにお断りしましょう。 これは人が訪ねてきたときだけでなく、電話などがかかったときも同様で、人と接触したくないときは電話で応対することも本人には苦痛となりますので、無理に電話に出ささないようにしましょう。
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