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継続的かつ過重な精神的ストレスが発症の背景にある「うつ病」はその 初期段階では本人はもとより周囲もその兆候に気づくのが難しいといわれていますが、急性期になりますと、最もうつ病の症状が重く患者さんは症状のつらさを訴えるだけでなく、考え方や発言もこれまでの患者さんとは思えないくらい悲観的で否定的になっています。 本人は「迷惑をかけたくない」という思いと責任感の強さ自分がまさか「うつ病」「うつ状態」に陥っているとは思いも及ばないこともあり、少々の心身の不調は隠して仕事に打ち込もうとします。 周囲からみると、その姿勢が普段と変わりなく映るため、はっきりとした兆候が現れるまで、見過ごしてしまうという構図ができてしまう傾向にあります。 なかなか早期発見・早期治療や、自主的な予防につながらないのは、こうした理由があります。 うつ病になりますと、気分の落ち込み、不安、イライラ、不眠、食欲の低下などのつらい症状がでます。 そのため、周囲の方にとっても理解しにくいところがあるかもしれません。 したがって、うつ病などのメンタルヘルス不全に関する正しい知識を習得し精神疾患への偏見を少なくしていくことが非常に大切なこととなってきます。 うつ病の場合、心身にどういったサインが現れるのか、またそれらにどう対処していけばいいのかを理解しておくことは、セルフケアを推進していくうえで欠かせない事項です。 それと、ご家族もうつ病について正しく理解し、可能であれば通院にも付き添うことで、医師と患者さんとご家族がひとつのチームとなって、治療が進められるようにサポートすることが大切です。
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