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2014 年2 月現在、私のうつは快方に向かっている。それも快方に向かったばかりだ。 今でも憂鬱感が出ることがあるし、一日動けないこともある。でも以前の頃より大分マシになってきた。それでカウンセリングを通じて人々の相談に乗れるということは確実に良くなっているのが自分でもわかる。 過去の自分は本当に死んでいた。一日ほとんど動けずにいたのだから。あれは現実だったのだろうか。いや間違いなく現実だ。今思い出しても恐怖の体験である。 でもそんな私でもうつは回復してきている。うつというのは不思議なもので時間が解決してくれることもある。ストレッサーから逃れることでうつは良くなるんだということを身を持って体験した。 でもまだまだ油断はできない。これから辛いこともいっぱいある。再発する可能性だってある。 それを考えると怖いがそうは言っても始まらない。私たちは生きていかなければならないのだからやるしかないのだ。腹をくくるしかないのだ。頑張らずに頑張ってこれからも懸命に生きていきたい。人のために大きな力になりたい。いや、少しでもいい。それが力になるのであれば。 よく、うつ気分は振り子が揺れるように回復していくと言われている。良い時もあれば悪い時もある。 それがだんだん良い時の方が多くなっていって、次第に悪い時のほうがなくなっていく。そうやってうつは回復していくんだ。 波は誰だってあるかもしれないが、その波がだんだんさざなみになってくる。穏やかになってくるのだ。 うつが回復してくると人間が変わった気がするのである。まず以前のように無理をしなくなった。しんどい時は寝て、やりたいときにやるだけ。あとは楽〜に過ごしている。無理は良くないと自分に言い聞かせている。再発も怖いしね。 あとは人間が穏やかになった気がする。怒ることもたまにあるが、そんなに怒ることがなくなってきた。なぜかはわからないが、気持ちが平静なことが多い。これは嵐が過ぎ去ったあとの無風状態なのかもしれない。気持ちが楽になったのだ。これはうつを患ったことで得られたご褒美かもしれない。 うつが回復期に入ると全てが良く思えてくる。今まで最悪だっただけに少しでも良いことがあるととても良いことのように感じられるのだ。これはありがたい。劇底を経験しただけに、もうこれ以上下はないだろうという安心感が出てくるのだ。あすは明るい。そう思えてならない。もちろんそんなうまくいくはずがないとも思っているのだが。一種の妄想だろうか。 |
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