|
それと家族や周りの人の接し方だが、絶対に無理をさせてはいけない。 会社に行けないのに無理に行かせてはならない。 ご飯が食べられないのに無理に食べさせてはならない。 お風呂に入れないのに無理に入らせてはならない。 本人はとても頑張っているのだ。 必死で必死でそれでもできない自分に敗者の烙印を押してしまうのだ。自責の念に駆られてしまう。これは辛い。 だから家族はなるべく身の回りの世話をしてあげてほしい。 料理を作ってあげるとか、買い物に行ってあげるとか、洗濯をしてあげるとか。できることは何でもいい。どんな小さなことでもいいからやってあげてください。それがうつ病の人にとってどれだけ嬉しいことか。もちろん甘えているつもりはない。 できることは自分でやるし、やらなければならない。でもできないときは助けてもらって支えてもらえるのは本当にありがたい。もう感謝の気持ちでいっぱいなのだ。 それと頑張れを言わない方が良いと言われているが、私の場合は言われてもうつが悪化するということはなかった。多少のプレッシャーは感じるが、それがうつに作用するということはなかった。 でもそれが苦痛になる人もいるので、なるべく励ましの言葉は言わないであげてください。 「陰ながら見守っているね」とか「一緒にそばにいるね」と言ってあげるだけでうつ病の人は救われる。無条件の愛がうつ病の人にとっては本当にありがたい。 何も言わずにいてくれるだけでいい。そっとしといてくれるだけで嬉しい。怒ったりどなったりしてあげないでほしい。全て受け入れてあげてほしい。うつになるとずっと沈んでいる人もいるし怒りっぽくなる人もいるが、どちらもとても辛いのだ。その辛さを少しでも理解して優しい言葉をかけてあげるだけで「一人じゃないんだ」「支えてくれる人がいるんだ」という安心感が得られるのだ。 よく周りの家族や知人はどう対処したらいいかわからないと言うが、普段通りに接してくれればそれでいい。変に病人扱いされたり、気を使われるのはしっくりこない。病気を理解してくれるのは嬉しいが、病人として接するのはやめて欲しい。病気であってもそう思いたくない自分がいるからである。 そして普段より少し優しく接してあげてください。基本は普段通りでいいけどいつもより優しく穏やかに包み込んであげるような気持ちで接するとうつ病の人は癒される。そう言う人が一人でもいるだけでうつは良くなっていくだろう。 大事なのは愛である。愛を持って接すると救われる。うつ病の人は世間の冷たい風にさらされているから、愛のある対応をされるととても安らぐ。救われる。周りの人は大変だと思うが、それもこの経験があるから自分も成長できると思って接してあげてほしい。その経験はきっと無駄にはならないと思う。それはうつ病の人も周りにいる人たちも同じだ。 人間的に成長させてくれるいい経験だと思って接するのが良いと思う。 うつ病の人は本当に辛い気持ちを抱えている。それはなったものにしかわからない。でもそれを乗り越えさせてくれるのは周りの愛である。どうか愛情を持って接してあげてほしい。決して離婚はしないでください。本人はとても辛いから。 離婚、失恋、リストラ、絶縁、勘当。どれも決してやってはいけない。うつ病の人を地獄に突き落とすことになるから。大切なものを失うことは本当に辛い。 どうか一緒にいてあげてください。そばにいるだけでいい。それがうつを救うことになるから。 うつは回復してくると周りに奉仕するようになる。そうしたくなるのだ。それがうつのいいところかもしれない。 だから今はしんどいかもしれないが死なずに生き抜いて今を生きていってください。私はうつ病の人を応援しています。 無理にはげますつもりはありませんが祈っています。 早くよくなるようにと。周りの人もぜひ祈ってあげてくださいね。 うつはきっとよくなる病気です。そう信じてうつ病の人も周りの人も希望を持って生きましょう。 頑張らずに頑張って下さい。 |
|
||