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うつになって離婚になって苦しかったのは生きているということだ。 「ただ何もせず生きるだけのことがこんなに辛いなんて」 とそのときは思った。 「自分はなんて弱い存在だろう。 もっともっと精神的に耐えられると思っていたのに。 こんなに弱かったのか? 本当に情けない奴だ。 生きていたって仕方がない。 「死んでやる」 そう母親に叫んでいた。 私はこの苦しみを親にわかって欲しかった。 「自分はこんなに苦しんでいるんだ。 この苦しみを感じてくれ。 ちょっとでもいいから理解して欲しいんだ」 ずっと訴え続けていた。 しかし両親はそんな無茶を言う私に困っていた。 ある日私が母親にキレてバンッと机を叩いたことがある。 「どうして俺の言うことをわかってくれないんだ。 少しくらい話を聞いてくれてもいいだろう!」 と叫んでいた。 結局母親から、 「怒るんだったらこの家から出ていきなさい。そんな子は神戸に帰ったらいい」 と言われた。 それで売り言葉に買い言葉の私は、「それだったらこんな家出て行ってやる!私が死んでも知らないからな!」と捨て台詞を吐きながら家を飛び出した。 |
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