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入眠障害になってしまったのだ。 まず眠たくない。 眠気が襲ってこない。 母親は「いつもいつも眠たくて仕方がない」と言ってたのが心底羨ましかった。 自分も眠くなりたい。 人間として当たり前の機能なのにそれが動作しないのだ。 自分の体はおかしくなってしまったのかと思った。 最初はリワークに通っている平日は寝れていて、実家に帰っている休日だけ寝れなくなった。 「布団が変わったからなのかな」と思っていたが、そういう日が毎週毎週続くと嫌になってきて、「なんで寝れないんだ」と布団を叩くということがあった。 休日にはスポーツジムに通っていたこともあって、体は酷使していたのだが、全く睡眠をすることができなかった。 自分では「眠れなくて死んだ人はいない」なんて両親に言っていたが、何週間も眠れない日が続いて嫌になっていた。 三日間寝れない日が続くというのはザラだった。 これにはたまらず主治医のところに行って睡眠薬をもらっていた。 最初は睡眠薬を飲むのに抵抗があったが、飲まないと寝れず辛かったため仕方なく飲んだのだ。 そしてこれが効いた。 効果があったのである。 平日は寝れて休日も寝れるようになった。 しかしそう思っていたら、今度は平日に寝れなくなってしまった。 休日は寝れているのに平日は寝れない。 睡眠サイクルが逆になってしまったのだ。 仕方がないので平日も睡眠薬を飲む。 そしたら寝れる。 でも平日分の睡眠薬はもらっていないので、薬がどんどんなくなってくる。 焦った。 それで慌てて病院に行き、追加の薬を処方してもらった。 それでなんとか平日も寝れるようになったのである。 ⇒続き ⇒目次に戻る |
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