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主治医に相談したが「今の医学では薬を飲むのが一番の対策だ」と言われた。 そう言われては薬に頼るしかない。 効かないのに飲み続ける。これは苦痛だった。 なんでうつ病はこんなにも長引くのか。 最初は軽症だと思っていたのにどんどん体調が悪くなってくる。 原因がわからない。 それがしんどかった。 母親には「薬の副作用のせいだから薬をやめなさい」と言われていた。 でもうつを治す薬なのにそのせいでよりうつになるということは考えにくかった。 このときは何が正しくて何が間違っているのか全然わからないでいた。 全然うつが治らないことに歯がゆさも感じていた。 「結局私のうつは誰にも治すことができないんだ」 「私は弱い人間だ」 そう思っていた。 しかしそんなことを考えていても始まらない。 とにかく今は多少動けるのだからどこかへ出かけようと思って少し遠くの公園に行った。 そしたら歩いている人がいっぱいいたので私もそれに釣られて歩いた。 薬を飲み続けひたすら歩く、そんな生活が続いた。 「薬よどうか効いてくれ」 「うつが治ったら何でもします」 と神にも祈る気持ちだった。 薬をコロコロ変え、自分の合う薬を探していたが全然見つからず私は絶望した。 ⇒続き ⇒目次に戻る |
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