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東京なんかに行くのではなかったと思った。 それが本当に悔やまれる。 オーバーワークで休職したときもそうだが、 自分がそうなるとは全く予想できなかった。 その当時は自分ではイケると思ってやっていたが、 気づいたら限界を超えていたということがよくあった。 自分がどのくらいやれば限界かということがわからないのが辛かった。 東京に行ったときも帰ってくるまでは普通で、これからどんどん良くなるように思われた。 しかしストレスがたまっていたからかもしれない。 「自分は本当に弱い人間でダメなやつだ」 しょちゅう自責の念に駆られていた。 とにかく体が動かないので寝ているしかない。 家事のことは全くできなくなっていて、 すべて奥さん任せになっていた。 このときのことは感謝してもしきれない。 今までのうつ人生の中で最悪ラインのしんどさにもかかわらず、 奥さんは文句一つも言わずに親身になって身の回りの世話をしてくれた。 体が動かない自分が情けないと思った。 本当に申し訳ないと。 自業自得だったのだから。 しかし自分でどう体調を整えればいいかわからなかった。 動けないので寝ているしかない。 薬を飲んで寝ることが一番の回復方法だった。 ⇒次のページ ⇒目次に戻る |
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