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私は再び休職することになったが、奥さんは終始優しかった。 「うつになっちゃたものはしようがない。家でゆっくり寝ているしかない」と言って、 私の休暇に寛容的だった。 それからまた家事ができない生活になっていった。 掃除・洗濯・料理何もできなくなった。 近くのスーパーに行くこともできない。 大好きな漫画を読むこともできない。 好きな映画を見ることもできない。 何もできなくなった。 布団をかぶさって、ずっと不安な日々を暮らしていた。 何もすることがなくて暇だなんていう心境にはならなかった。 暇どころがこの一分一秒が辛い。 早くこのしんどさから抜け出したい。 そういう心境だった。 ベッドの中でずっとゴロゴロしていたと思う。 そんな私にでも奥さんは優しかった。 掃除は率先してやってくれるし、 洗濯も二人分きちんと洗って干してたたんでくれる。 料理も二人分きっちり作ってくれる。 ⇒続き ⇒目次に戻る |
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