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私は十二月頃主治医を変えている。 その頃は調子も良かったこともあり、 通勤に便利な駅構内にある心療内科に転医したのである。 その心療内科は評判も良かった。 先輩も通っている人がいたし、その病院はいいよと教えてくれる先輩もいた。 特に何の迷いもなく病院を変えたのである。 病院を変えてからも薬は継続ということになっていた。 そこの病院の先生は目がギョロッとしていて白髪まじりの明るいおっちゃんだった。 体は割と細く、人あたりもいい感じ。 喋り方も軽快だった。 そこの先生にはうつは車に例えられるということを教えてもらった。 うつは心はアクセルを踏もうとして前に進もうとするが、体はブレーキをかけているため前に進めないのだ。 それで焦りや不安のガソリンが燃えている。 体は急激にダウンして、エンジン停止状態。 そんな説明を受けた。 それを聞いたときはまさにそのとおりだと思った。 前に行こうとするけど前に行けない。 そんな感じだ。 少し経った頃、上腹部のけいれんが収まらなかったので、そのことを相談したが、そのときに出された薬では治らなかった。 ⇒続き ⇒目次に戻る |
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