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私はチーム異動をしてから「このチームのために頑張らなきゃ」そう思っていた。 自分がうつ病で休んだことも皆知っているし迷惑を掛けたくない。 それで自分はもう大丈夫なのだということをアピールしなければならないと思っていた。 今考えれば、その思考が良くなかったと思う。 私はこのときWeb システムの構築という仕事をしていた。 女の先輩の補助的な仕事だったが、自分はPHP 言語というのに自信があったし、何よりやれると自分を信じ込んでいた。 そして実際取り組んでみると、難しくはあったがやれるではないか。 この程度なら私の頭でも設計ができる。 やれるのだということを実感しながら仕事に取り組んでいた。 二週間くらいはシャカリキになっていた。 そして設計も佳境に入った頃、急に頭が回らなくなってきた。 「あれ、おかしいぞ。できると思っていたのにだんだんできなくなってきた」また頭が回らなくなったのである。 そこで私は思った。 「これはもしかして・・・」 案の定、それはうつの再発だった。 原因は仕事のオーバーワークだった。 自分の限界を超えてしまったのだ。 これには途方に暮れた。 自分ではやれると思っていたのに、急に頭が空回りしてしまって思考が鈍化してしまった。 この感覚は前にも感じたことがある。 これはやばいと思ってすぐに上司に報告した。 「また頭が回らなくなって、回路が組めなくなりました。でもなんとか頑張ろうと思います」 もちろん頑張れるはずもなかったが、再び休職するわけにはいかなかった。 心身共に調子は良かったのだから。 そこからは少しペースを落として、報告書の作成をしていた。 しかし報告書を書くのも文章が思いつかない。 文章が正確に組み立てられないのだ。 これはおかしい。 でも仕事を放棄するわけにはいかない。 半ば回らない頭でそれまでやった仕事のまとめをパソコンで編集していた。 その報告書を提出した数日後、私は二度目の休職に入る。 思考回路はもうボロボロだった。 とても仕事ができる状態ではなかった。 再び休職なんて情けないことはしたくなかったが、頭が回らないのではどうしようもない。 二度目の休職に入らざるを得なかった。 そこからは辛い辛い地獄の日々が続くことになる。 ⇒続き ⇒目次に戻る |
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