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「もう少しペースを落としてやれば良かったのではないか。 いやいやでもあのときは絶好調さを感じていた。 ペースがどこでどう狂ったかわからなかったではないか」 仕方がなかった。 「自分なりに精一杯やった結果なのだ。 もちろん後悔もあるが仕方がない」という思いがあった。 人間関係も「あのとき先輩に楯突かなければもっと長いこと仕事ができたかもしれない。 腹部のけいれんはなかったかもしれない」 そう思うと悔やまれる。 調子に乗っていた自分が恥ずかしい。 もっと謙虚な態度で低姿勢で教えを請うていたら違った結果になっていたかもしれない。 先輩の機嫌を損ねることを言うべきではなかった。 「自分の感情をもっとコントロールできていれば」そう思うことが多かった。 オーバーワークに関しては仕方がないという思いがあるが、先輩とのイザコザに関しては全て自業自得である。 自責の念に駆られることが多かった。 それで「会社ってなんて面倒くさいところなんだろう」という思いが湧き上がり、 会社が心底嫌になっていった。 だから今のこの自由に暮らせる環境に喜びを感じていた。 わずらわしいことは一切ない。 奥さんとけんかをすることはあるが、それでも自分の感情を素直に出した結果なので、ストレスが溜まることはなかった。 今考えるとそれも間違いだったのだが。 とにかく会社の事を考えると嫌で嫌で仕方がなかった。 ⇒続き ⇒目次に戻る |
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