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ここで少し話をうつになった前のことに戻す。 私は先輩との人間関係に悩みよく心理カウンセリングに行っていた。 初めは二〇〇八年だったと思うが、会社が斡旋している無料のカウンセリングがあるということで、それに電話をして予約を申し込んだ。 当日行ってみると、そこはマンションの一室を借りた部屋で、中に入ると対面のイスと真ん中に机がある部屋に通された。 当時はよくわからなかったが、いかにもカウンセリングっていう雰囲気の部屋だった。 そこで小一時間くらいはしゃべっただろうか。 先輩との人間関係がうまくいっていないことを話した。 そうすると最後に絵を書かされた。 「初めに川を書いてください。 その次に山を書いてください。 その次に窓のある家を書いてください」 そんな感じだ。 その他にも太陽や生き物を書いたように記憶している。 でも結局それが何かは教えてくれなかった。 そのカウンセラーのところには二、三回通った気がする。 でも結局解決の糸口は見つからなかった。 話を聞いてもらってそれで終わりだった。 それで今度はちゃんと心理療法のあるところにしようと思い、会社を通さずに自分が良さそうだと思うところに申し込んだ。 それは大阪にある心理カウンセリングだった。 そこはワンルームマンションを借りた部屋で、少し寂れた外観で階段を上がって四階にある部屋だった。 中に入ると最初にキッチンがあって奥に雰囲気のいいカウンセリングルームがあった。 心地いい音楽も流れていた。 真ん中に机があって、周りに五、六個椅子があった。 座る席は対面でなく斜め横。 このほうが落ち着いて話せた。 このカウンセラーの雰囲気はとても穏やかで優しい兄のような存在だった。 年も五、六歳くらい上だったと思う。 先輩との関係を実際に認知行動療法を使って書いてみたり、催眠療法をやってもらったりした。 認知行動療法は書いてみると効果があり、あなたが友達の立場だったら何というか、最悪を考えた場合どんなことが考えられるか、など色々な質問があり、最終的には自分はこれでいいのだという気づきを得れた。 このカウンセラーのところには五回以上通い、今でもとても感謝している。 たくさんのフラットな考え方を得ることができた。 しかし結局うつ病になってしまうのだが・・・ ⇒続き ⇒目次に戻る |
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