|
神戸に戻る前、実家にずっといた私は、 うつ状態が全然治らなくて、体がとても無気力だったため、これはおかしいと思い、大学病院で見てもらおうということになった。 それで色々調べた結果とりあえず大阪にある大きな病院に行こうと思った。 そのときはかなり期待していた。 通院していた病院では体が良くならず、ホトホト困っていたが大学病院に行けば自分に合った治療法が見つかるかもしれない。 そう楽観的に考えていた。 そこで私を待ち受けていたのは検査入院だった。 二泊三日とのことだった。 入院というと抵抗はあるが検査のための入院なので、「そんなに気負う必要はない」と母親に言われていた。 このときの用意は全部母親がしてくれた。 タオルや歯ブラシ、着替え、シャンプーやリンスも用意してくれた。 「じっくりと見てもらってどこか悪いところが出るといいな」 そう思っていた。 それで色々な検査をやった。 血液検査に始まり、心理テスト、光ポトグラフィーのテスト MRI、レントゲンのテストなど十項目くらい様々な試験を行った。 それで三週間後に結果がわかるのでそのときにまた来てくださいとのことだった。 その三週間は長かった。 とにかく実家近くの公園の散歩と音楽を聴くことが私の日課になっていた。 体もほとんど動かない。 気力を振り絞っても出ない。 病院に行けるのかと不安にさえなった。 それで待ちに待った結果がようやく出た。 |
|
||